極真会館 道場訓

世界中の極真空手道場で、稽古の終わりに
正座をしながら唱和しています。

道場訓には、極真空手を学ぶ上で最も大切な心構えが詰め込まれています。極真空手は武道としての空手を追求しており、あらゆる格闘技がスポーツ化して行く中で、故大山倍達総裁は、”空手の修業は自分自身の心と体を磨き上げる事こそが最終目的である”と明言したのです。 

 道場訓はそのような大山総裁の武道観、空手観をまとめたものです。昭和を代表する小説家であり、「宮本武蔵」の著者で知られた吉川英治先生が監修されたもので、文語的な古い言い回しが用いられています。そのため、ただ読むだけでは、その意味を理解することは難しいかもしれません。 

 稽古の最後に、全員で道場訓を唱和するわけですが、ただ言葉を追うだけでなく、道場訓の言わんとする意味をしっかりと理解することを忘れてはいけません。 

また道場の審査会では、道場訓を筆記テストに出題してますので書けるようにしておきましょう。 

大山倍達総裁

注釈 

第1条の「心技」は、心とわざ。 

第2条の「機に発し」の「機」は、きざし(兆候)、事の起こるきっかけの意味。 機にと
は、機に即応して技の動きが生じることを言う。 「感に敏なること」は、そのような機を鋭敏に感受することを言う。 すなわち第2条は、修練を重ねて武道の奥義に達した状態を言い現わしている。 

第3条の「涵養」は、ひたしやしなう意。 己れの精神を質実(かざりけなく、まじめなこと)剛健(強く、すこやかなこと)をもって満たし育てることを言っている。 

第6条の「毎に望んで誤たざること(原文)」は、どんなときにも誤った望みを起こさないようにする、という意味。 第6条は、誤った欲望を起こさないというような健全な知性と強い身体とをきたえ上げることを言っている。 

第7条の「極真の道」は、一般的な真実の極、真理の極に至る道をも意味するが、同時に、武道の真骨頂を極めることを目的とする極真空手の道をも意味すると解してよい。 



DOJO-KUN 


 1. We will train our hearts and bodies for a firm unshaking spirit. 

 1. We will pursue the true meaning of the Martial Way, so that in time, our senses may be alert. 

 1. With true vigor, we will seek to cultivate a spirit of self denial. 

 1. We will obuserve the rules of courtesy, respect our superiors, and refrain from violence. 

 1. We will follow our religious principles, and never forget the true virtue of humility. 

 1. We will look upwards to wisdom and strenght, not seeking other desires. 

 1. All our lives, through the discripline of karate, we will seek to fulfill the true meaning of the Kyokusin Way.